【振り返り】14日間の自転車お遍路を終えて感じたこと(ライフハック)

お遍路の振り返りをいつかまとめよう」と引っ張りに引っ張ってようやく重い腰を上げることに成功しました。別にやらないならやらないでも良いのですが、せっかくほとんどの人が経験しないことを経験できたので、形に残しておこうと思います。

お遍路をしたことによって得られた考え方をこれからの暮らしに活かす、いわばライフハックを紹介します。とても個人的な考え方なので、一つの例だと思って読んで下さい。

目次

行程

まずは今回僕が行ったお遍路の行程をざっくり紹介します。

移動手段は自転車(途中ロープウェイや電車を利用)
期間は14日間
総走行距離は約1400km(参拝をしながら1日平均でだいたい100km移動)
総獲得標高は約20000m

総費用

準備からお遍路巡り中にかかった総費用は約23万円でした。

以下の記事に細かく記載しているので興味がある方は参照して下さい。

目的

お遍路開始前に述べた今回の旅の目的は、「夏に開始する『日本一周』の安全祈願」「いろんな宿に泊まる」「愛媛で『石鎚山』登山」でした。では、その目的を達成できたのか。。。

夏に開始する「日本一周」の安全祈願

八十八箇所のお寺に「日本一周安全祈願」と記した納札を納め、参拝寺にも心の中で唱えました。ここまでしたので、あとは事故に気をつけて旅を楽しむだけです。ちなみに、四国八十八箇所を回ったので現在 “結願” 状態です。本当に願いを叶えるには、最後に和歌山の高野山に行って “満願” 状態にならないといけません。近々、熊野古道のロングトレイルも含めて和歌山に行こうと思います。

いろんな宿に泊まる

14日間で実際に宿泊した施設を種類別に数えました(ゲストハウスと漫画喫茶は当初の予定に入れていませんでした)。

  • 民宿 3
  • 旅館 2
  • ビジネスホテル 4
  • 宿坊 1
  • 通夜堂 0
  • ゲストハウス 2
  • 漫画喫茶 1

個人的にはゲストハウスに泊まることをオススメします。ゲストハウスは比較的宿泊料金が安いのはもちろんなのですが、オーナーの年齢が30~40代と若くどちらも移住者だったので(今回利用した所がたまたまだった可能性はあります)、悩める旅人としては刺激的な人生経験談を聞くことができました。

ビジネスホテルは確実に一人の時間を過ごし旅の疲れを取ることが出来るので、どこも安定しています。

漫画喫茶はやはり自分には合っておらず何度も目を覚ます羽目になりました。数年前に利用したときも眠れず、薄明るいのが駄目だと思い今回はアイマスクを使用したのですがそれでも眠れません。もう利用することはないだろうな。

また、実際に通夜堂の中をのぞかせて頂きましたが、本当に「寝るためのスペース」という感じでした。今回の僕の旅のスタイルには合わなかったので、結局通夜堂を利用することはありませんでした。次回またお遍路をするときには、1度くらい利用してみたいと思います。

愛媛で「石鎚山」登山

自転車お遍路11日目は、参拝を完全に休み石鎚山へ登頂しました。100km近く自転車を漕いで参拝を続ける日々の繰り返しだったので、この山行によって改めて自分は登山が好きだということに気付くことができました。山ではいつもいろいろな人と会話をし、今回も新たな友人ができました。今後の旅でその友人の地に行ったときは、一緒に登山をする約束もしました。

60番札所横峰寺辺りから見える石鎚山
石鎚山頂上から見える二ノ森
石鎚山頂上から見える天狗岳

実際に感じたこと

ようやく本題。14日間での自転車お遍路をして感じたこと・気がついたことが今後の生活に活かせそうだったので、それらをまとめてみます。自分なりのライフハックです。

食費はガソリン代

車を動かすにはガソリンが必要ですが、自転車を漕ぐには人間の脚力が必要です。車ほど維持費やメンテナンス費がかからない自転車ですが、人間の脚力を生み出すには適切な食事(エネルギー)が必要です。つまり、自転車移動にとってのガソリン代は食費になります。自転車で長距離移動をするならば、食事を怠ってはいけません。というよりも、体は正直なのでエネルギーがなくなってくると、その感覚をすぐに認知し自ずと食欲が湧きます。

今回この考えに辿り着いてしまったが故に、逆に1日動かないときは食事を取る必要がないと判断し、ここ最近は体重が3kgほど減少してしまいました。少し極端なので、常にこの考え方をするのではなく状況に応じて、また人に強制するものではないということを念頭に置いておきます。

ケツが決まっていると視野が狭まる

東京~沖縄まで歩いている旅人が言っていた言葉です。彼は先の期限も何も決めずに、ただ毎日を暮らすことを考えており、おそらく、どこでも生きていける図太い人間だろうと思います。確かに、今回14日間という短い期限があったため、計画していた最低限の場所にしか訪れることができませんでした。自分の場合はかなり神経質なので彼のように振り切ることはできないですが、彼と出会ったことで、今後の自分の生き方を気楽に考えられるようになりました。

彼とは今年の4月に徳島から高知の境を歩いている時に会いましたが、8月の今もなお高知にいるみたいです。彼が沖縄に辿り着くのはいつになるか、それを追いながら自分も気楽に生きていくことが楽しみです。

辛いときこそ周りの人が助けてくれるけど、、、

14日間の内、5日ほど雨に見舞われました。特に一番酷い雨の日「辛いとききついときこそ周りの人が助けてくれた」のですが、ただ「その状況が相手に伝わらないと意味がない」ということを痛感しました。この日僕を助けてくれた人は、びしょ濡れになった僕の姿を見たから、朝からびしょ濡れになったという話を話したから、です。当たり前のことのようですが、人は相手が辛いきつい、と認知してから助けてくれます。つまり、一人で悩み事をしているだけでは何も変わらず、素直に誰かに打ち明けることが自分を変えるきっかけになります。

そうわかっていながらも、最近は一人で考え込むことが多くきつい日々が続いていました。結局、人と会う予定を増やしていくことで、人と話して、アウトプットをして、今の自分の状況を把握し改善することができました。わかっていてもできないことって多々ありますね。

普段の暮らしに無駄が多すぎる

14日間の荷物は最小限にしたつもりでしたが、必要ない物が多くありましたし、何よりタオル類は手ぬぐい1枚でも十分だったことに気がつきました。時間と手間は少々かかるが、風呂上がりの体を拭くのも手ぬぐい1枚で可能です。もちろん、ハンドタオル、バスタオルがある方が楽だし気持ちが良いのは重々承知なのですが、その分洗濯をして干さなければいけないという手間が増えます。タオルの話に限らず、このように人間は目先の楽さを第一に考え、気付けば無駄なことを増やしていっている気がします。

こういうのって実際に最低限の状態で過ごしてみないと気がつけないことなので、普通に暮らしていてわかることではないです。身をもって体験するってこういうことなんだな。

外国人のスタイル、海外への興味

お遍路をしている外国人が想像以上に多かったのですが、外国人と話してみるとそのほとんどが「日本語を話せない状態で日本の文化を楽しんでいると」いうことに驚きました。どうしても僕らは「少し英語が話せるようになって海外に行ってみたい」と考えがちですよね、まさに日本人っていう感じ。

そして英語で外国人と話すのはとても楽しかったので、早く海外に行って旅をしたいと思いました。ただ、今回は日本でのことだから外国人の方も僕のつたない英語に付き合って話してくれていたということを忘れてはならないですね。

当初あれだけ海外への興味があったのですが、外国人と英語で会話する機会がなくなるとその興味も一気になくなってしまうのが、英語興味あるあるですかね。「鉄は熱いうちに打て」とはまさにこのことでしょう。

次は野宿でお遍路予定

14日間という短い期間でのお遍路であり、毎回宿を予約していたため必ずその日の夜には宿に向かわなければいけませんでした。そのため、気になるスポットを見つけても立ち寄る余裕が全くありませんでした。同時に、参拝時のお経を省略してしまった箇所もあるため、もう一度お遍路をやりたいとも思っています。その時は、自転車にしても歩きにしても、テントを担いで野宿をすることで気になった箇所にも行ける余裕を持ちたいです。

どんな方法、どんな手段であってもそれぞれのメリット・デメリットがあるので全てを叶えることは不可能です。それは生きていく上で何をするにも。

九州一周自転車ありかな

ゲストハウスまぁるのオーナーとたくさんお話しをさせてもらい、「自分が生まれ育った大分県の市町村は自転車で全て回ってみたい」と思いました。四国一周自転車で回っているので、なんなら九州一周くらい自転車で回っても良いかなと思っているくらいです。【海外への興味】同様、「鉄は熱いうちに打て」想いがあるうちにやってみようかと思います。

終わりに

ここまで書き終えたので、ようやく4月に実施した自転車お遍路を締めくくることが出来る気がします。次は和歌山の高野山に行き満願目指します。

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