1日のルート
チェックポイント
◎自転車で65~78番札所を参拝
◎最短ルートを選択(65~67⇒70⇒68⇒69⇒71~78番札所)
◎66番札所 雲辺寺はロープウェイを使用
◎71番札所 弥谷寺は麓に自転車を置き580の石段を登る
標準タイムは往復60分
<個人的に坂がきつかった札所>
- 65番札所 三角寺は標高356m
- 71番札所 弥谷寺は標高196m
活動
四国セントラルホテル
4:55 起床。本日は、これまでで最多の14札所を参拝しなければいけないので、自ずと気合いが入る。
おにぎりの具材ってたくさんあるけど、結局塩おにぎりが一番美味い。
半パンで出発したのはいいものの、4月の朝はまだまだ肌寒いのですぐに長ズボンを履く。とはいっても、最初の札所は標高356mに位置するため、すぐに暑くなるのは想像がついていた。そして案の定、上り始めた途端汗だくになる。加えて、平坦な道がなく上りがひたすら続いた。
65番札所 三角寺(標高356m)
ひたすらひたすら自転車を漕ぎ、ようやく到着。坂道を漕いでいると、服を脱ぐために足を止めるのがもったいない気がして汗だくになりながら進みがち。
温度調整って面倒くさくて大変だけど、その都度しておかないと後々体力を奪われる。登山で学んだ。
更に階段を昇りようやく山門。
弘法大師はここで、三角の形の護摩暖炉を焚いて修行した。これが「三角寺」の由来って寺の人から教わった。
朝7時の納経に間に合ったのは初めてじゃないかな。朝一番の参拝は人がおらず、空気が澄んでいて、小鳥のさえずりまで聞こえて気持ちが良い。
納経時間の最後は17時。単純計算して、残り10時間で13の札所を回らなければいけない。再度気合いが入る。
香川県に突入した途端に、「うどん」の看板が目に入る。でもそれって、香川=うどん っていう風に捉えてるからなのかもしれない。
徳島県から始まり高知県、愛媛県、そして香川県と、自分の足で進んできたことを考えると勝手に何でもできる気になってしまう。
66番札所 雲辺寺(標高902m)
何でもできる気はしたけど、時間の関係上ここはロープウェイに頼らせてもらう。
職員のアナウンスより、このロープウェイの2個目から3個目の支柱間の長さは日本最長1882mらしい。日本最大とか、世界最多とかってみんな好きだよね。あとは、香川は雨の少ない土地だから県内に12000ものため池があるらしい。観光地のアナウンスってよく聞くと面白いんだな。
ロープウェイから降りて少し歩くと県境を発見。これもみんな好きなやつ。
銅像がずらーっと並んでいる。写真はこれしかないけど、本当にずらーっと並んでいる。
敷地が広いので参拝に時間がかかる。
9:00発のロープウェイで上り、9:40発のロープウェイで下る。2200円払ったからもったいない気はしたけど、先を急ぐ。
67番札所 大興寺(標高77m)
山門がわからず間違えて裏口から入ってしまったので、本堂の写真しか撮れていない。
最短ルートで進みたいので、次は68,69番札所を飛ばし70番札所を目指す。
70番札所 本山寺(標高11m)
自転車を止めると、地元のおいちゃんから声をかけられ少しお話をする。
毎回思うことだけど、人と話すと元気がでる。人間である以上、誰かとコミュニケーションを取るということが生きるために必要なのだろう。
工事中?だったかな。
そして中の「大日如来」も工事中?だったので、この絵に向かってお参りをする。
帰り際、さっきのおいちゃんと再会。おいちゃんのお母さんは、昔お遍路の宿をしていたみたいでそういうのもあって僕に話しかけてくれたみたい。
「頑張りよ」ってバナナとお茶を頂く、本当にありがたい。次の札所までの道のりも教えてもらったので、納め札を渡してお別れをした。
68番札所 神恵院 69番札所 観音寺(標高21m)
ここは2つのお寺が一緒に位置する札所。
中は割とこじんまりしている。
納経の際に寺が2つ一緒に位置する理由を尋ねたところ「何かあるんでしょうね。」という素っ気ない回答だった。聞き方が悪かったのか、同じ質問をいろんな人にされて飽き飽きしていたのか、理由は定かではないけどコミュニケーションを取るのは難しいな。そう思いながら納経帳を乾かしていると、
「実は私たちもはっきりとした理由はわからないんです。」と話を続けてくれた。愛媛大学の遍路研究会が研究を続けており、資料も提出したとのこと。納経所の方から理由を聞いている記事を見つけたので参考までに。
当たり前だけど、コミュニケーションって言葉だけではなく、表情とか間合いとかあらゆることを汲み取りながら相手とラリーを続けなければならないので、そう簡単にはいかないもの。
道中、「ミニ八十八ヶ所」の看板を見つける。探してみると、「新四国八十八ヶ所」とか「九州八十八ヶ所」とか知らない八十八ヶ所がたくさんあるみたい。
71番札所 弥谷寺(標高196m)
ここは急なので麓に自転車を置いて580の石段を登っていく。
あっという間に山門まで到着。
僕は福岡にいるときに、石段で有名な宝満山でたくさん鍛えられたので往復30分弱で戻ってこれた。
見慣れない形の水道。
麓の道の駅によって食料を調達しようとしたが、あまり惹かれる物がなかったので途中の甘酒まんじゅう屋に寄る。
「12個入りで500円、1個ずつは売ってない」と言われ12個も食べられないので諦めて帰ろうとしたら、店主のご厚意で1つだけ頂いた。ありがたいし優しすぎる。お遍路の格好をしていたから、このように頂けたのだろう。四国において、お遍路文化の根強さを感じた。しっかり納め札をお渡しした。
72番札所 曼荼羅まんだら寺(標高43m)
72番札所「曼荼羅寺」は、四国霊場の中ではもっとも古い推古4年(596年)創建といわれる歴史のあるお寺です。
https://pilgrim-shikoku.net/mandaraji-72 より引用
手水の近くに綺麗な花を発見。
先ほど71番札所にてお会いした大阪からのご夫婦と再会。毎度のごとく、人と話すと元気をもらえる。
73番札所は標高88mにあるがそこまできつくはない。
73番札所 出釈迦寺(標高88m)
「山あらば山を観る」の文字。これを撮ったときはバタバタだったので、手前の文字も、奥の山も意識していなかった。無意識のうちに山に取り込まれていたとは。
大師、でけぇよ。
ここは青空と山の色が映えている。
水に花浮いとけば、それだけで綺麗。
こういう小高い丘が好き。
次の札所への道中、カナダからのおばちゃんとお話をする。向こうは歩きだったので、自転車を押しながらしばらく一緒に歩いた。自転車を押して、誰かと一緒に歩くのってなんか青春を感じるのは僕だけかな?
74番札所 甲山寺(標高21m)
このへんは札所が固まっているので参拝続きで忙しい忙しい。
そういえば今更だけど、花手水が3ヶ所連続で続いている。香川の札所は花を添える文化があるのかな?
どんどん進もう。
75番札所 善通寺(標高29m)
ここにきて初めて線香を寝かせて供えるタイプを見つけた。
ここにも花。花のことを寺の人に聞いてみると、4/9が釈迦の誕生日でこのあたりの寺で花祭りをしたかららしい。
「弘法大師生誕1250年」「史上最強」
76番札所 金倉寺(標高21m)
この札所の記憶がぶっ飛んでる。
77番札所 道隆寺(標高2m)
ここの記憶もぶっ飛んでるか。
いや、思い出した。可愛いまねきねこと綺麗なお花。写真のおかげで記憶を思い返せた。
78番札所 郷照寺(標高21m)
最後はギリギリ16:45に到着。
ここの札所はやけに敷地が広かったな。
「万体観音洞」
地下には数えようにも数えられないくらいの観音様がいらっしゃる。
それに伴い大量のお供え物がずーーと並んでいる。かなり腹ぺこだが、さすがにこれを食べてしまったら何が起こるかわからない(もちろん食べていない)。
今日何度もすれ違った大阪からのご夫婦と最後にもすれ違う。もう明日は会わないだろうな。一期一会を噛みしめながら本日の宿へ向かう。
途中、糖分摂取のためスタバへ寄り道。お遍路中、スタバへ行くのは2度目だけど、前回同様この格好出店に入るとじろじろ見られるんだな。
オークラホテル丸亀
てっきり旅行支援割が適応されると思っていたのだが、このホテルはもう終了したみたい。宿ごとに数の限りがあるから人気な宿から終了するってことか。
建物が12階まであって、3階の展望風呂にはサウナもあるからそりゃ人気かという感じだった。
予約はこちらから |
このホテルは海沿いにあり、コンビニや店まで少し距離がはなれているのだが、腹が減って仕方がないので再度自転車に乗る。
すき家
結局すき家がてっとり早くて美味い。
スーパーに行ったついでに荷台の補強をする。
もう数日だけで良いから壊れずに持ってくれ。
充電ケーブルがやられてきていたので一応購入。
「備えあれば憂いなし」って旅中には良い言葉のように聞こえるけど、備えがありすぎても邪魔になるだけ。登山同様、UL(ウルトラライト)の考え方を重宝するために、経験を積み必要物品の取捨選択を繰り返していく。
お風呂はとにかく広い。体を目一杯伸ばして浸かる風呂って癒やされるんだな。お遍路巡りも残り2日、明日に向けてしっかり休みます。
本日の出費
- 納経代 4200円
- 宿泊代 4900円
- 食費 2847円(102円は地域クーポン、447円はスタバカード使用)
- ロープウェイ代 2200円
- 遍路用品 線香代 118円
- テープ、コード代 1066円
合計 15331円
投票して頂けると幸いです、よろしくお願いします。
コメント