【日記】自転車お遍路5日目-27~33番札所-

目次

1日のルート

チェックポイント

◎自転車で27~33番札所を参拝
◎31番札所 竹林寺は麓に自転車を置いて遍路道

<個人的に坂がきつかった札所

  • 27番札所 神峯寺は標高430m
    山門を通ってからも階段が続く。境内には急傾斜地危険箇所の看板あり。
  • 28番札所 大日寺は標高79m
  • 31番札所 竹林寺は標高123m
  • 32番札所 禅師峰寺は標高77m
    駐車場からさらに階段で登る。

活動

民宿うらしま

2:53 ふと目が覚める。そのまま今後の予定を立て眠りにはつかない。

4:00 ようやく布団から出て朝の支度にとりかかる。

徳島の「金ちゃんヌードル」はカップヌードルよりもさっぱりしてて食べやすい。

昨日から朝ご飯はカップ麺とおにぎりにしているが、それはもちろん朝から力を発揮するため。
例えば、10時間自転車を漕ぎ続け150㎞移動するのと、10時間山を歩き続け30㎞移動するのではエネルギー消費量が全く異なる。
結局どれくらい動いたか{物理でいう仕事(力を加えて物体を移動させること)}に比例して食べる量が変わる。
何も補給せずに自転車をひたすら漕いでいると「エネルギーが切れてきた」という感覚が顕著にわかる。
車でいう「ガソリン」が自転車でいう「食べる」ことなんだって改めて気が付く。

同時に人間が毎日三食ご飯を食べることの意義を再確認。「動くためであり働くためである」
もちろん、「食自体を楽しむ」という考えもあるので今回の話は極論。

5:11 宿を後にする。

民宿 うらしま→27番札所 神峯寺までは30.0km (標高差)アップは396m ダウンは1m

真っ暗な海岸沿いをひたすら突き進み

6:44 ようやく海が姿を現す。
真っ暗でも波の音はしっかり聞こえているので海が続いていることはわかっているが、実際に目で見てみないと気持ち的には納得しづらい。

視覚ってそれほど大事なのかな、でも世の中には目が見えない人だっている。そう考えると視覚だけに囚われる必要って全くない。

27番札所 神峯寺(標高430m)

今日最初のお寺は標高400m超え。勾配の塩梅にもよるけど、個人的には標高70mくらいを境に自転車での坂登りがきついと感じる。なので、いつも日記の備考欄には標高70m超えの札所を載せている。

そのうえでの400m超えなので十分気合を入れて臨む。

途中、昨日の宿で隣の部屋だった坊さん(バイク)に抜かれる。
バイクをよく見ると僕がこの前まで住んでいたところのナンバーだった。
出身地や住んでいるところが近いというだけで勝手に親近感が湧いてくる。

結局「物理的に距離が近い」ということが心の距離にも関係しているのだろう。

ひたすら坂を上り続けようやく駐車場へ到着。またあの看板を見つける。
自転車を置いて更に歩いて登りようやく。

と思いきや。。。

まだまだ階段が続く。

「急傾斜地危険箇所」そりゃきついはず。

寺と神社が隣接している札所がちょこちょこある。明治以前は一緒にしていたのが寺と神社に分かれたらしい。

納経所には人が居なかったので呼び出しベルを押すとファミマの入店音でちょっと笑ってしまう。

朝5時に出発し、8時にようやく1つめの参拝を終える。そしてまたひたすら自転車を漕ぎ始める。

27番札所 神峯寺→28番札所 大日寺までは37.0km (標高差)アップは112m ダウンは443m

唐浜の洒落たトイレに寄ると、更に洒落た休憩所がある。

常に腹が減るので何でも美味しく感じる。

3人組の自転車お遍路を発見したので話してみると
「I don’t speak Japanese. I’m from Thailand.」とのこと。
自転車の荷台には多くの荷物が積まれてあり、キャンプをしながら過ごしているみたい。

僕も早く登山のテント泊道具をそろえて時間に追われないように野宿をしながら旅をしたいな。

お遍路巡りって、街中が応援してくれるものと勝手に思っていたけどそんなことはない。
四国の人たちはお遍路なんて当たり前に見かけているから「お遍路がいる」ということは日常なのだろう。

皆が言う「当たり前」ってとても難しくて、結局その人のものさしでしかない。

自転車道は整備されていない、というか掃除されていない。それほど人が通らないのだろう。

28番札所 大日寺(標高79m)

まさかの坂道で汗だくに。それもそのはず、後で調べてみるとここは標高74mだ。
出発前は標高100mからしか目を付けていなかったし、そもそも自転車で標高〇mまで登るきつさなんてわかっていなかった。

「大日寺」という名前の寺は四国の各県に1つずつ存在しているが、たまたま名前が一緒なだけで全く関係はないみたい。

寺の人に質問すると食い気味で答えられそれ以上は何も言わない。聞かれたくない質問なのか、多くの参拝者から聞かれ飽きているのか、真相はわからないが何かあるのだろう。何もないと怖い。

ここからは高知市に近づいていき、札所の間隔も狭いため気持ち的には楽かな。

28番札所 大日寺→29番札所 国分寺までは8.8km (標高差)ほぼ平坦

29番札所 国分寺(標高16m)

なかなか雰囲気が有る画角。

自動の手水。

とりあえず、看板の通り「南無大師遍照金剛」と唱え紐に触れる。やってみる精神。

なんとここの納経所は電子マネーでの支払いができ、四国八十八箇所でもここだけらしい。
自動手水に続いて、ここは現代的なお寺だな。

時代についていくって難しいけどとても大事なこと。

29番札所 国分寺→30番札所 善楽寺までは6.9km (標高差)ほぼ平坦

30番札所 善楽寺(標高16m)

ここにもいつもの看板が。

こちらも神社と寺がもともと一緒で、山門っぽいのがあるけどこれは神社のものになったらしいので寺の山門は上の写真。

ビー玉を入れていると何でも爽快感が出る。

納経所で並んでいると、俺は多いから先にいいよ、って京都からのおいちゃんが順番を譲ってくれる。
結局寺を出るタイミングが一緒になったけど、おいちゃんはポルシェに乗っていた。おいちゃんイカすな。

30番札所 善楽寺→31番札所 竹林寺の麓(へんろ道 禅師峰寺道)までは6.3km (標高差)ほぼ平坦

ここにきていつもの腸脛靭帯炎になりかけている。今日中に対処しなければ。先を急ぐ。

ちょうど自転車の高さと同じくらいの道を通らされる。笑っちゃうくらいギリギリ。

スターバックスコーヒー

お遍路出発前に友人から「気を付けて楽しんで」ということで5000円分のスタバカードをもらっていた。ありがたい。

市街地に出てきたのでようやくスタバ発見。

お遍路の格好でスタバに居るのはなかなかのミスマッチ。ささっと食べて出よう。

また荷台のネジが取れていることに気が付く。この間コメリで買った残りのネジがあるのでそれを付ける。
きっと耐荷重を超えた荷物を載せているのだろう。とりあえずお遍路が終わるまでは持ってくれ。

31番札所 竹林寺(標高123m)

31番札所は標高118mと、そこまで高くはないがここは遍路道を選択。

麓にある小学校の生徒のメッセージ。

ここから登っていく。

山道は日ごろの登山で鍛えられているので標準タイムの約2倍、10分程度で到着。

小学校高学年~中学生くらいの男の子2人の会話が聞こえてくる。
「あれ五重塔やな。」
「俺は十重塔やし。」
「え!つええな!!」

誰しもこういう意味の分からないマウントの取り合いは経験あるはず。それにしてもこの年で2人で寺を回るという発想が凄い。

遍路道の帰り、道を間違えてしまう。YAMAPを起動していたおかげですぐに正規ルートに戻ることができた。

31番札所 竹林寺の麓(へんろ道 禅師峰寺道)→32番札所 禅師峰寺までは5.4km (標高差)アップは101m ダウンは49m

32番札所 禅師峰寺(標高77m)

時間がない時、きつい時に限って坂の上に寺がある。

自転車でなんとか坂を超えたが、またそこから階段で登らなければならない。

自分の思い通りにいかないことが大半。他人に迷惑をかけずにいかに自分の思い通りにいくようにするか。それは

「事前準備」に限る。

納経帳の和紙が変わってから墨が乾きづらくなったらしい。

たまーにサンガリアの甘々なジュースが飲みたくなる。

かわいい猫がこっちを見ていたので。

32番札所 禅師峰寺→種崎渡船場までは6.1km (標高差)ほぼ平坦

種崎渡船場

時間に追われていたのはこの渡し船に乗るためだ。

地元の人たちが通勤、通学で普通に使っており、写真をたくさん撮っている自分が少し恥ずかしい。

ものの5分で長浜梶ヶ浦渡船場に到着。海の上を走るって未だに興奮する。

長浜渡船場→33番札所 雪蹊寺までは1.6km (標高差)ほぼ平坦

33番札所 雪蹊寺(標高7m)

16:20 本日最後の札所へ到着。

無事に参拝を終える。ここからもう少し移動が続く。

33番札所 雪蹊寺→漫画喫茶 ファンキータイムまでは9.5km (標高差)アップは13m ダウンは17m

ひろめ市場

今日は少しだけ贅沢をしたかったので5年ぶりのひろめ市場へ。

カツオのたたきとコロッケの定食を注文。

隣の酔っ払いおじさん2人組に絡まれ、お遍路の格好をしていたので質問攻めにあう。
こっちはひたすらご飯を食べたいのに、、、とは思ったが声をかけてもらえるのはありがたい。
2人はここのお店の知り合いらしく、ご厚意でご飯とみそ汁のおかわりをさせてくれた。
加えて、2人が注文した豚カツまでいただいきお腹いっぱい大満足。

ありがたいことに2件目のお誘いをしてもらったが、自転車なのでお断りさせてもらい市場を後にする。

日中、腸脛靭帯炎が気になっていたのでバンテリンを購入。

今までバンテリンなんて購入したことがなかったが、ちょうどWBCで日本が優勝した後ということもあり大谷翔平が僕の脳内に刷り込まれていたのだろう。CMの影響力って素晴らしい。

土佐望月温泉

クタクタの体に温泉が染み渡る。

1人で温泉に浸かっているときって身一つなので頭の整理をするのにちょうどいい。

次四国に来るならもう一度自転車お遍路巡りをしたい。今回は2週間というバタバタスケジュールなので、次は細かい予定を立てずにゆったりと行きたいな。宿を決めてしまうとその日のうちにそこまで移動しなければいけないので、野宿ができる準備をしておかなければならないな。

それができれば、今回みたいなハードスケジュールな旅か、ゆるーい旅か、どちらが好きかわかるはず。

漫画喫茶 ファンキータイム

時刻は既に21時。ようやく今晩の宿にたどり着く。

狭いけど思ったより眠れそう。
久々のソフトクリームが美味しすぎて2杯も食べてしまう。

自転車につけているサブのスマホケースにバランス栄養食が入ることに気が付く。
これで自転車を漕ぎながらでもすぐに栄養補給が可能に。人間どんどん楽をしようと知恵を絞りだすものだな。

そうこうしていると強い眠気が襲ってきた。今朝は3時から起きているから仕方がない。さっさと寝よう。

本日の出費

  • 納経代 2100円
  • 宿泊代 1525円
  • 食費 3535円(もらったスタバカード1122円使用)
  • バンテリン 1383円

    合計 8543円
ランキングに参加しています。
投票して頂けると幸いです、よろしくお願いします。

翌日の日記

前日の日記

その他 お遍路記事

あわせて読みたい
【準備】自転車お遍路に最低限必要な物とは?※追記で自転車お遍路を終えてのコメントあり 2-3週間かけて行う自転車お遍路の際に最低限必要な物を少しずつ揃えてきましたので、この旅のために購入した物をまとめてみました。 ※追記実際に自転車お遍路を終えて、...
あわせて読みたい
【準備】自転車お遍路開始直前に「これだけは再確認すべき」こと。 2023年3月下旬から自転車にてお遍路巡りをする予定です。 記憶を辿っても明確なきっかけは出てきません。「お遍路巡り」の存在を知ったときから「やってみたい!しかも...

【日記】自転車お遍路巡り0日目-大分~門司-

【日記】自転車お遍路巡り1日目-1~9番札所-

【日記】自転車お遍路巡り2日目-10~17番札所-

【日記】自転車お遍路巡り3日目-18~23番札所-

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次