1日のルート
チェックポイント
◎自転車で88.1番札所を参拝
◎オーシャン東九フェリー 徳島→門司
<個人的に坂がきつかった札所>
- 88番札所 大窪寺は標高462m
活動
結願の宿 ながお路
4:15 最終日ということもあってしっかり目が覚める。本日は最後の88番札所を参拝した後に、1番札所へお礼参りに行く。そして14時20分徳島発のフェリーに乗らなければいけない。
自転車お遍路巡りを開始して2週間が経過。「2週間ってあっという間」に過ぎ去ったんだけど、今振り返ってみれば「2週間しかなかったのか」という感覚にも陥っている。初めての経験ばかりで毎日が刺激的だったので、目まぐるしい1日が長く感じたのだろう。
朝はやはり寒い。88番札所へは標高差約500mを登り切らないといけないので、最後の最後の試練へ挑むこととなる。
5:55 道の駅ながおの向かいにある「前山おへんろ交流サロン」を通過。ここにはお遍路の資料展示室が有り、「四国八十八ヶ所遍路大使」に任命してもらえるらしい。必ず立ち寄りたいところだったが、開館は8時からなので仕方がない。
6:46 ひたすら坂道を登っていると、ガスと太陽の光によって幻想的な景色が広がっていたのでつい止まる。太陽光のパワーをもらい、最後の札所へ再び向かう。
88番札所 大窪寺(標高462m)
7:10 ついに88番札所へ到着。
最後の山門はやけにデカく感じるな。ここの駐車場で、自分と同じ地名のナンバープレートのコンフォート(車)を見つけた。お遍路開始して以来、初めて同郷の人と会ったのでテンションが上がっていろいろ話してしまう。車お遍路11日目の84歳のおじいちゃんは、地元もめちゃくちゃ近かった。こんなことってあるんだな。。。山門の前で結願記念の写真をお互い撮りあった。固い握手を交わし、最後の参拝へ向かう。
ここのお寺の人は結願記念の写真をたくさん依頼されるんだろうな。僕も同様に撮っていただきました。
最後の参拝を丁寧に済ませて納経所へ向かう。ここには、各札所で納経するともらえる「記念カード」を綺麗に飾るパネルがあった。ここまでしなくていいと思い購入しなかったけど、下に書いてある「記念カード保存帳」くらいかっておけばよかったな。
とりあえず結願!自分の足と自転車に感謝!
ここでも記念の写真や動画を撮って頂いた。4日目の日記でも述べたように↓↓
実は今回のお遍路巡りには、明記はしていないがもう一つの目的があって。
【日記】自転車お遍路巡り4日目-24~26番札所- より
来月に友人の結婚式があるんだけど、だいぶ前に「是非余興をさせて欲しい。」と言っている。
1箇所ずつ計88の札所で新郎新婦の写真(うちわに貼り付けている)を撮り「2人の永遠の幸せを願ってきました」という動画を作成し流してもらう予定。こんな目的があるからきついきつい坂道も何とか楽しんで乗り越えられている気がする。
この14日間、友人の結婚式での余興用の動画を撮りながら回ってきた。実はその結婚式が先月あったのだが、ありがたいことに会場はかなり盛り上がった。余興終了後は知らない方にたくさん声をかけてもらい、「今まで観た結婚式の余興で1番良かったよ。」と大変嬉しいお言葉ばかりだった。友人のためにここまでやった甲斐があった。というより、やりたかったから勝手にやっただけ。
撮影の協力をしてくれた方のお店「八十八庵」で笹餅とショウガ入りのあめゆを頂くこととした。朝一の激チャで疲れた体に染み渡る甘さと辛さ。一服した後は、1番札所 霊山寺へお礼参りに向かう。
お店を出るときに「最後まで頑張ってね」とお接待をしていただいた。ありがたい限り。
1番札所までの距離は割とあるが、前半下り道が続いたのでその勢いで自転車を漕ぎ進めることができた。
1番札所の前に、2番札所 極楽寺へ寄り道をした。お遍路初日に、ここの駐車場の溝に601円を落としてしまったのだが、掃除のおばちゃんがお金を挟む物を持ってきてくれて600円を拾い上げることができた。というエピソードがあったので、これもおばちゃんへの「お礼参り」だと思い2番札所へやってきた。寺の中を一通り回ってみたけどおばちゃんの姿は見つからず、お寺の人に事情を話しておばちゃんのことを聞いてみると、この日はどうやらお休みみたい。残念だけど、足を運べて良かった。おばちゃん、改めてありがとう。
1番札所 霊山寺(標高24m)
ようやく1番札所へ到着。最後の参拝へ向かうとする。
やはり1番札所は相変わらず参拝する人が多い。広島の団体お遍路の方から声をかけて頂く。
本堂で参拝をしようとしたところの突然の出来事だった。広島のおいちゃんは10回以上お遍路をしている方で、1番札所の住職に声をかけてくれた。
タジタジしながら住職に挨拶をさせて頂く。
そう言って住職は僕とおいちゃんに数珠をくれた。無病息災のお守りである無患子むくろじがついた数珠だ。普段あまりアクセサリーはつけないが、住職から頂いた数珠はめちゃくちゃ嬉しかった。そんな喜びも束の間、ふたたびおいちゃんから
言われるがまま、だけどこんな機会滅多にないと思いながら、広島の団体遍路の読経が終わるのを待つ。
住職の時同様、おいちゃんが仲立ちしてくれながら広島のお坊さんに挨拶させてもらった。この方は四国八十八ヶ所霊場会公認の先達らしい。
思いがけない出会いから、凄い方々とお話しさせてもらえた。真ん中の納め札は「錦札」といって99回巡拝し結願した人が、100回目から使用できる納め札である。ちなみにこの札の人は195回結願しているらしい。。。
先達に挨拶させてもらい、ようやく参拝をしようとすると「一緒に読経しよう」と言っていただいた。大師堂に一緒に行き、30人くらいの広島からの団体の方と一緒にお経を読んだ。お遍路中に、団体遍路の読経をよく見かけていたがまさか自分がその中に入る日が来るとは。それにしても団体での読経は迫力がある。
突然の目まぐるしい出来事があったため、お礼参りの納経?をしてもらうのを忘れてしまった。まあそのくらいどうってことない。あとは高野山へ行き満願することを忘れないようにしないとな。
思ったより時間が過ぎており、フェリーの時間が刻々と迫ってくる。
その前に、お世話になってる人に記念のお土産を買って帰ろう。かわいらしかったのでこれにした。
最後の昼飯くらい地元の物を食べたかったのでお土産屋さんの人に「鳴門うどん」が食べられるお店を教えてもらった。
船本うどん
のど越しが柔らかく「鳴るチュルッ」ってところから鳴門うどんって呼ばれているらしい。
最後はフェリーの時間に終われ激チャ。徳島駅近くで信号待ちをしていると、自転車に乗っているおばあちゃんが自転車を止めこっちに向かってきた。なんと、「頑張ってね、これでジュースでも買いよ。」って1000円を渡してくれた。
今結願して帰りのフェリーまで急いで向かっており、納め札を渡す余裕がないことを伝えると「いいのいいの、結願できて良かったね。」って。冗談抜きで涙が出そうになった。今日は人の温かさに触れてしかない。
「14日前にもここ通ったなー」と余韻に浸りながらひたすら自転車を漕ぐ。
オーシャン東九フェリー 徳島港
なんとか時間に間に合った。
自転車の荷台はボロボロ。それでも大きなトラブルなくここまで終えてくれて良かった、お疲れ様。あとはフェリーでゆっくり休もう。
本日の出費
- 納経代 300円
- 食費 2714円
- フェリー代 12210円
- お土産代 1600円
合計 16824円
投票して頂けると幸いです、よろしくお願いします。
【日記】自転車お遍路巡り14+1日日-門司~二日市-
1日のルート
活動
昨晩は22時に寝て朝3時に目が覚めた。2週間前のフェリーに比べたらしっかり眠れている。もうこれまでの大移動はないので、朝からおにぎりカップ麺を食べなくて済んだが、それでも本日は80kmの移動が待っている。この2週間が異常なほどの活動量だったので、80kmが余裕に思えてくる。
四国にしかないって勝手に思っていたLAMU。普通に北九州にあった。それから山を越え、なんとか二日市に到着。九州の豚骨ラーメンが食べたかったんだな。4日目の日記にも書いたように、なんとか送別会に間に合うことができた。2週間と期間が限られていたおかげで、ものごとを時間内に遂行するための能力が磨かれた気がする。そのへんはまた記事にしてまとめよう。
【日記】自転車お遍路巡り14+1~2日日-福岡滞在-
お昼は元上司につけ麺やに連れて行ってもらい、天神博多のアウトドアショップを散策。
夜は友人と博多焼肉発祥のびっくり亭に行き
温泉で疲れを癒やし家に泊めてもらった。少しだけど福岡を堪能。
【日記】自転車お遍路巡り14+2日日-二日市~大分-
1日のルート
活動
本当に最後の最後の大移動。家に帰り着くまでがお遍路。いつも車でしか通ってなかった道を自転車で通るのは凄く新鮮。
快調に進んでいたんだけど、湯布院くらいから雲行きが怪しくなってきた。
いつ見ても青い空と山の緑は映える。山に登るようになってから、目に見える山が何山なのか調べる病気にかかった。そんなことを思いながら進んでいると、突然ゲリラ豪雨に見舞われてしまった。最後の最後でこれか。。。人生甘くない、こんなもんだな。
びしょ濡れになったのと引き替えに最高の景色を見せてくれた自然たち。
ここ、十文字原展望台もいつも車で来ていたところ。自転車で来るなんて考えもしなかったところ。考えないだけでやろうと思えば何でもできる。14日間で学んだこと。家に着くなり近くの温泉に行き、疲れをたっぷり癒やしてぐーっすり眠りに就きました。本当にお疲れ様でした。
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