【日記】自転車お遍路4日目-24~26番札所-

目次

1日のルート

チェックポイント

◎自転車で24~26番札所を参拝
◎室戸岬を観光

<個人的に坂がきつかった札所

  • 24番札所 最御崎寺は標高147m
  • 25番札所 津照寺は割と階段を登る
  • 26番札所 金剛頂寺は標高169m

活動

OZUNA CAMP&LODGE

夢が面白かったので続きを見ようと何度寝もしてしまう。行きつけの美容室で大好きなバンドchilldspotのLIVEがあるっていう夢。これは「明晰夢」なのかな。

今までおにぎりとパンだったけど、さすがにすぐにお腹がすくので朝からおにぎりとカップ麺に変更。
後に、このラインナップが朝の定番と化す。

昨日、宿に到着した時は真っ暗だったので全くわからなかったが宿の目の前には最高の景色が広がっている。

今日は体を休める+室戸岬を楽しむためにゆったりする日にしたのでのんびり朝の支度をする。

宿を出る前にオーナーに挨拶。ここでもいろいろお話ししてもらう。

そもそも今回の自転車お遍路巡りは3週間を予定しており、僕がお遍路から帰って来たタイミングで元職場が送別会を開いてくれるということで、その日にちが決まっていた。たが出発前に胃腸炎になってしまい出発が1週間遅れてしまった。2週間でお遍路を終えるのは可能だがハードなスケジュールになることがわかっていた。せっかくお遍路をするのだから送別会はあきらめてゆっくり3週間かけて堪能するつもりでいた。

今回のお遍路巡りの日程の話になり、送別会は行った方がいいんじゃないかということで2週間で回る決心をする。

限られた時間の中で参拝をしながら次の日のスケジュールを立て宿の予約まで行う。間で愛媛の石鎚山には必ず登りたい。
1日でも予定通り行かなければ送別会には間に合わない。

期間を2週間に設定することで、今回のお遍路は修行要素がとても強くなった。
これも良い経験。今度また四国に来たときに時間をかけてゆっくりお遍路をすれば良い。

最後にInstagramのアカウントをフォローさせてもらい、ビールを頂いたので今日の夜の楽しみに。

そんなこんなで今日はゆるーく出発。

OZUNA CAMP & LODGE→24番札所 最御崎寺までは57.0km (標高差)アップは232m ダウンは93m

ゆるーく自転車を漕いでいるといつの間にか高知県に突入する。車で移動するときでさえ、隣の県に入ると「結構移動したな」って感じになるので、自転車ならなおさら。

やれば何でもできる。やるかやらないかの話。

室戸岬に向かうこの道は一本道なので歩き遍路の姿がとても目立つ。

水も滴るいい男
今日はひたすらいろんな人に声をかけよう

ここ3日間はバタバタで人とゆっくり話したいときでも急がざるを得なかった。そう思っていると

「歩いて日本横断中 東京~沖縄」の看板をザックにぶら下げているお遍路を発見。声をかけてみる。

東京の旅人
東京から歩いてきてて地元の沖縄まで帰ります。

ちょっと次元が違い過ぎる。。。
そもそもは、「東京から10000円持ってどこまで行けるか」やってみようっていう話になったみたいで、静岡くらいで東京に帰るだろうって感じだったけど、気付いたら四国に来てお遍路をしているとのこと。
去年の10月に東京を出発して、途中住み込みで働いたりLIVE配信したりで何とかやっているみたい。物凄い生命力という臨機応変な対応力というか。普通に生き延びることができているのは彼の人間力だろう。

東京の旅人
ケツが決まっていると視野が狭くなりますよ。

彼の生き方を聞いた後だからこの言葉が余計心に残る。再度、次はもっとゆっくりお遍路をしようと決心する。

室戸岬への道はとにかく山と海の連続。歩き遍路の人は「さすがに景色に飽きる」って言ってたな。
さらに歩き遍路の人と話す。

<東京からのおばちゃん、通し打ち>
さすがに体力がないから3-4日先の宿に使わない荷物を送っているって。

若いときはお金がないけど体力はある。年を取ればお金はあるけど体力はない。

よく言われることだけど本当に頷ける。

<青森からのおいちゃん、区切り打ち>
次は秋に来るって。

<岐阜からのおいちゃん、区切り打ち>

見かけた人みんなに声をかけるのはさすがに鬼畜過ぎるのでやめる。

こういう山の道は必ずと行っていいほど起伏がある。勉強勉強。

<カナダからのおばちゃん、通し打ち>
ここで初めて外人のお遍路に話しかける。やはり日本語は話せないみたいなので、僕のカタコト英語で会話をする。
そして靴は僕と同じALTRAを履いていたことで勝手に親近感が湧く。

ほぼ中学英語しか話してないけどなんとかなるものだ。
初めて日本に来てお遍路巡りをするとはなかなかの度胸。

外人は日本語が話せなくても日本を楽しんでいる。日本人の僕も見習わなければいけない。

タクシーを拾う歩き遍路の姿も見かける。
やり方や楽しみ方は人それぞれで、他人がどうこう口出しするものではない。

室戸岬

いろんな人と話しながら自転車をひたすら漕ぎながらやっとの思いで室戸岬へ到着。
春風の影響で今日は荒波だって今朝宿のオーナーが言ってたな。

ここで大阪から来ている42歳のお兄さんとお話をする。

3月いっぱいで中学校の英語の先生を辞めて次の仕事までの間の期間みたい。お遍路ではないけどオフロードでバイクに乗るのが好きで、今回は四国カルストに来たとのこと。

お兄さんからしたら、試験のための英語の授業よりも英会話に主軸を置いた授業をたくさんしたいらしく。生徒たちは喜んでくれるが、やはり教員側からなかなか賛同が得られないみたいで。結局学校からは、偏差値の高い高校への進学実績が求められるらしい。

そういう経緯持って今後は自分で語学教室を開くみたいで、今はその準備期間とのこと。

ついさきほど、僕はカナダのおばちゃんと話して

水も滴るいい男
中学英語しか話せてないけどなんとか会話できるもんだな。

と思っているところだったのでなかなかタイムリーな話題だ。

お兄さんといろいろ話しながらゆっくり室戸岬を歩いて回り、写真もたくさん撮り合う。

「室戸岬」って書いた看板があるスポットをなかなか見つけられず。Googleでそれっぽいところがあったので、お兄さんは車で、僕は自転車で集合することにしたが、お兄さんがその場所を思いっきり過ぎて行ってしまった。僕のケータイで写真を撮ったが、連絡先も知らないので、このまま行って帰ってこなかったらどうしよう、と不安になり5-10分待っていた。なんとか帰ってきてくれたので、更に室戸岬っぽい写真を撮る(結局看板スポットはわからなかった)。

それにしてもだだっ広い。このひろーい海に自分がポツンと居る。その姿を上空から引きで見ている情景をイメージする。

いつも登山の時も同じようにこのイメージをする。

人間のちっぽけさを感じるとともに、こんなちっぽけな人間でもやろうと思えばなんでもできることを再認識できる。

これが僕が定期的に山や海や川に触れる理由。

24番札所の麓でお兄さんとお別れしいざ、坂道へ立ち向かう。

思ったよりも坂がきついのだが、既に自転車で数多物坂道を越えてきているので屁でもない。

24番札所 最御崎ほつみさき寺(標高147m)

とはいいつつも汗だくでなんとか到着。

鐘石(空海の七不思議)
斑れい岩で、小石で叩くと鐘のように音を発し、この響きは冥土まで届くと言われ、俗に鐘石を呼ばれている。

確かに音は鐘のように甲高い。石の中が空洞のような感じ。

山門の手前から更に奥の方に恋人の聖地があるらしい。今日は余裕があるので行ってみる。

実は今回のお遍路巡りには、明記はしていないがもう一つの目的があって。
来月に友人の結婚式があるんだけど、だいぶ前に「是非余興をさせて欲しい。」と言っている。
1箇所ずつ計88の札所で新郎新婦の写真(うちわに貼り付けている)を撮り「2人の永遠の幸せを願ってきました」という動画を作成し流してもらう予定。こんな目的があるからきついきつい坂道も何とか楽しんで乗り越えられている気がする。

後付けでも良いので、自分が実行することの目的はたくさんある方が楽しめる。

どうか来月まで友人にネタバレしないことを祈る。

疲労が溜まってきたのか、糖分を欲するので補給。

24番札所 最御崎寺→25番札所 津照寺までは6.4km (標高差)ほぼ平坦

毎度おなじみ、下りは疲労回復&疾走感を楽しみまた元気が出てくる。

25番札所 津照寺(標高16m)

そこまできつくはないが、階段をたくさん登って本堂・大師堂へ。

25番札所 津照寺→26番札所 金剛頂寺までは5.0km (標高差)アップは136m ダウンは5m

2日目に知り合った方からおすすめのカフェを教えて頂いたのだが、残念なことに店休日。
また次に四国に来たときのお楽しみということで。

本日最後の札所も坂の上にある。坂道の途中にあった幼稚園か保育園がやたら印象的だった。

とにかく漕ぎ続ければ目的地に辿り着くのを知っているから漕ぎ続けるのみ。

26番札所 金剛頂寺(標高169m)

15:50に最後の札所へ到着。

お寺の名前「金剛頂寺」は和歌山の高野山の並びにあるからって教えてもらう。

いろいろ調べてみると
高野山」は和歌山県伊都郡高野町にある標高約800mの平坦地のことで、そこにある真言宗総本山の寺院を金剛峯寺(こんごうぶじ)」というらしい。

気になることはとにかく聞く、調べる。

16:10 お遍路巡り始まって以来、初めて納経を先にしないで済む。

26番札所 金剛頂寺→民宿 うらしままでは2.4km (標高差)ほぼ平坦

宿は26番札所の麓にあるので慌てることなくゆっくり向かう。

民宿うらしま

「民宿」って大きく書いているのが好感を持てる。


↑予約はこちらから↑

17時の鐘が鳴る時点で既にお風呂を上がっている。良い気分。
洗濯と乾燥を済ませ、18:30の夕食まで時間があるのですぐ近くの海に散歩に行ってみる。

だだ広い海を見ながら友人と電話をする。定期的に近況報告をする仲でいつも刺激をもらっている。
今回は僕の近況を報告して

友人
電話のおかげでやる気でたわ。

とのこと。こちらこそいつも刺激を頂いています。こういう人が周りに居るってありがたい。

今朝頂いたビールを夕食に添える。

久々のビールってどうしてこんなに美味しいのだろう。

一緒に泊まっていた坊さんから「兄ちゃん、まだビールいらんかえ?」っていわれたけどさすがにお腹がふくれるのでお断りする。そういえばこの坊さん、僕が宿に着いたときから外で瓶ビール飲んで、風呂上がったくらいの頃には大いびきをかいて寝ていた。(そして夕食ではビールに焼酎を飲んで部屋では大声で電話をしてまた速攻でいびきをかいて寝た。なかなかやる坊さん。)

おかずが丸々余っちゃったからって、主菜の魚フライと肉野菜炒めをもう1人分宿のお母さんに頂く。

1日ひたすら運動していろんな人と話して風呂にゆっくり浸かって美味い物たくさん食べる、この上ない幸せ。

今日は本当に時間の余裕があったからいろんな人と話していろんな出会いがあり「これこそ旅だ!」
と思う反面、いつまでもケツを決めずにダラダラと進むのも、それはそれで辛い気もする。

  • 今日は黙々自転車を漕ぐ
  • 今日はゆっくり自転車を漕いで景色を堪能する
  • 今日はたくさん人と話す

個人的にはこういういろんな日があってこその旅で、そのためにもメリハリが大事なのかなと思う。

詰められる日にはやることを詰め込んで、余裕のある日に存分に余裕をかます。

明日、明後日はかなり過酷になるので体調に気をつけて頑張ろう楽しもう。

本日の出費

  • 納経代 900円
  • 宿泊代 6000円(素泊まり4400円 夕食付きで+1600円)
  • 乾燥機 200円(洗濯は無料)
  • 食費 1050円

    合計 8150円
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