【日記】自転車お遍路2日目-10~17番札所-

目次

1日のルート

チェックポイント

◎自転車で10~17番札所を参拝

<個人的に坂がきつかった札所

  • 10番札所 切幡寺(標高164m)は333段の階段
  • 12番札所 焼山寺は標高707m ※坂道を自転車で1~2時間漕ぎ続ける
    納経料が300円ではなく500円

活動

癒しの遍路宿 越久田屋(おくだや)

5:00 流石に2日間まともに眠れてなかったので爆睡だった。良い目覚め。

朝飯を食う。手帳は大学1年生の頃から毎日つけており、思ったことを一言でも手書きで残すことを大事にしている。あとは、ひと月の目標とひと月を終えての振り返りも書く。今日は4月1日。今日から僕は無所属になる。社会に属していないことは常に念頭に置いておく。自分から積極的に動くしかない。

手洗いの衣類は袖のところが乾き切っていないみたい。勉強勉強。

宿を出たが、大きい荷物を自転車の荷台に固定する作業に20分もかかってしまった。物を下にしっかり詰めないと荷台のスペースを上手く使えないみたい。勉強勉強。気を取り直して出発。

癒やしの遍路宿 越久田屋(おくだや)→10番札所 切幡寺まで7.3km (標高差)アップは140m ダウンは33m

今日は朝からいい天気。

そもそもだけど宿ってお金がかかる。安くても素泊まりで3000-5000円。
安全な屋根寝るスペース寝具の提供お風呂を考えればそのくらいなのかな?

0円での野宿はまだ未体験ゾーン、いつかする時が訪れるのか?そんなこんなで到着。

10番札所 切幡寺(標高164m)

333段がどんなもんかとは思っていたけれど、そうでもなかった。でもおかげでしっかり目が覚めた。

朝イチで誰もいないことと、お遍路2日目ということと、昨日の夜の練習の甲斐あってか、昨日より大きい声を出して読経できた。無事参拝を終えて納経所に行ったのだが、人がいない。インターホンを押しても出てこない。

よくよく考えれば、納経所に人がいなければひたすら待つか諦めるしかない。でもここで諦めたらまた戻ってこないといけない。嫌な予感が頭を駆け巡ったが2-3分して人が出てきた。

無事納経。

10番札所 切幡寺→11番札所 藤井寺まで10.0km (標高差)ほぼ平坦

11番札所を目指している時に、「どこかで名水百選があれば寄るのになぁ」と思い自転車を漕いでいたら、、、

まさかの名水百選の看板を発見。10分ほどの迂回になるが、行くしかない。

湧水に関してはまだまだ自分の考えが浅い。湧水を使って、または宣伝して何か出来るのでは無いだろうか、とは思っているが全く具体的では無い。ゆっくり考えていこう。

流量は少なかったけれど雰囲気はあった。気を取り直して11番札所を目指す。

11番札所 藤井寺(標高46m)

8時の時点で大きな観光バスが止まっていたが、話を聞くと外人の団体遍路らしく、最初の関門である12番札所を遍路道から行ったらしい。標準タイムで6時間かかるみたい。にしても本当外人のお遍路が多い。みんなニコニコしているから挨拶しやすいし、こっちもニコニコしてしまう。

気合いの12番札所を目指し始めたが、気になる「お接待所」があったので立ち寄ってみる。近くに居たおいちゃんが12番札所までのおすすめルートを教えてくれた。事前に調べていたルートと同じだったから安心。あとは宿を探すサイトも教えてくれた。

そして「みかん持っていきよ」と、初めてのお接待をしていただいた。納札をお渡しして「頑張ります」と言い去ろうとすると、「頑張らんで良いから楽しんで」と言われハッと我に帰る。その通り過ぎた。楽しんだもん勝ち。

11番札所 藤井寺→(県道20号線→21号線→439号線)→12番札所 焼山寺まで35.0km (標高差)アップは854m ダウンは193m

自転車を漕ぎながら、参拝中は線香やロウソクをどんなものに入れたら効率がいいかを考える。昨日の初っ端は大本の箱をショルダーバッグに入れていたが、すぐに取りづらいことに気が付きジップロックに入れ1日を過ごした。だけど、ジップロックだと線香が折れる可能性大、昨日の時点でも7-8本は折れていた。そこで名案を思いついたのでコンビニへ。

あまりよろしいのかはわからないが、マーブルチョコの箱に線香とロウソクを入れることにした。最初だけロウソクと線香からチョコの香りがするのはご愛嬌で。再度気合を入れ12番札所へ向かう。

桜と川が綺麗で、何より17℃がとっても心地良い。自転車漕ぐだけで最高。

自転車を止めて、しばし桜の撮影を楽しむ。

そしてようやく12番札所への坂が始まる。現在標高150m、目的地は標高約700m。「思っていたより余裕じゃん」を準備していたのだが、こんな言葉はすぐに消し去られる。

「足はつかないぞ!」勝手な目標を立て、ジグザグ走行をしながらとにかく登る登る登る。時間は測っていないから定かではないけれど、1時間半くらい?坂を登っていた気がする。あともう少しのところで、バランスを崩し1秒だけ右足をついてしまったがこれは休むためではないので、勝手にノーカウントにする。

足をつかないで坂を登り切るのが凄いわけでもなく、ただの自己満足。自分が満足すればそれで良い。わかる人にはわかるから。

12番札所 焼山寺(標高707m)

そんな考えを張り巡らせ途中写真を撮る余裕も無くようやく到着。裏口から入ってしまったから自転車を押して山門の手前に置く。

「よく頑張ったね」っていろんな人が声をかけてくれた、元気が出る。そう、見ている人は見ているしこうやって声をかけてくれる人は声をかけてくれる。わかる人にはわかる。わざわざ自分からアピールなんかしなくていい、するもんじゃない。

ひたすら漕いだ後は無心だったからか、読経がスムースだった。

実は今年から焼山寺だけ納経料が500円らしい。理由を聞いても濁されちゃったが、色々あるらしい。その代わり、御姿がカラーだったのでカラー代の+200円ということで。

ながーーい上り坂を越えたので、帰りはらくーーな下り坂が待っている。自転車アプリStravaの記録を見返すと本日の最高時速は55kmまで達しており、自転車の能力と危険性を再確認する。

自転車は車に比べて小回りと急ブレーキが効きやすいので、よりスピードを出すことが出来る。安全第一で。あれだけ長い時間漕ぎ続けたのに、下りになると一瞬で終わってしまう。だけど下るときの爽快感に代えられる物はない。

12番札所 焼山寺→13番札所 大日寺まで26.0km (標高差)アップは156m ダウンは799m

13時を過ぎているのでお昼ご飯を食べに道の駅へ寄る。

道の駅 温泉の里・神山

四国に来てようやく道の駅へ寄ることができた。

とりあえずかけうどんを食べる。「道の駅って地元の物がたくさんあってワクワクする」と勝手に思っていたけど以外とそうでもなかった。

自転車をひたすら漕いでいるとエネルギーが不足してくる感覚が顕著にわかる。

車を動かすにはガソリンが必要なのと同じように、自転車を漕ぐにはとにかく食べ物が必要。

当初食費は1日2000円と予定していたが、当たり前に越えそう。仕方ない。

そしてまた自転車を漕ぎながら「あまり人と話していない」ことに気付く。ここ1-2年で1人でどこへでも行くようになったけど、やっぱり人と話すことが好き。そこで、お遍路の格好をしている人としっかり自転車の格好をしている人には挨拶をしようと決める。

13番札所 大日寺(標高24m)

そんなこんなで13番札所に到着。

とうとう団体と被ってしまったので先に納経して頂くことにする。

実は28番札所もここ13番札所と同じ「大日寺」。名前のことを聞きたかったが寺の方は団体の納経をしていたので聞けず。ということは、この次の札所も団体が向かうのか、と思うと先を急ぐしかなくなる。本当は急ぎたくはない。

13番札所 大日寺→14番札所 常楽寺まで2.6km (標高差)ほぼ平坦

14番札所 常楽寺(標高38m)

このあたりの札所は街の中に固まっているから自転車の方が早く着く。ただすぐに団体に追いつかれてしまう。

この看板福岡の英彦山の山頂にもあったんだよな。

お寺の方に看板について聞いてみたけど存じ上げないとのこと。

本堂に向かう途中、かなりの岩場を通らなければならない。年配の方は登るのに一苦労していたけど、バリアフリーにしないのかな。

14番札所 常楽寺→15番札所 国分寺まで0.9km (標高差)ほぼ平坦

15番札所 国分寺(標高14m)

今日は17番札所まで行く予定なので先を急ぎたいところではあるけど、ベンチに若い男のお遍路が座っているのを発見。今回の旅で初めて僕と同じくらいの年代のお遍路を見かけたので声をかけてみる。秋田出身で最近は高知に暮らしており、今回とりあえず室戸岬まで歩き遍路をしている26歳のお兄さんだった。

ちょうど3月で仕事を辞めて次の仕事までの間のお遍路ということで、境遇が近いこともあって話が盛り上がる。

いつかまたどこかで会ってゆっくり話したいな。

バタバタ次の札所へ。

15番札所 国分寺→16番札所 観音寺まで1.7km (標高差)ほぼ平坦

16番札所 観音寺(標高10m)

納経所のおとうさんがいろいろ話してくれた。今年「喜寿」だそうなのだが、恥ずかしい話長寿祝いの年齢をあまりわかっていない。せっかくなので勉強。下記サイトはわかりやすかったので。

16番札所 観音寺→17番札所 井戸寺まで2.8km (標高差)ほぼ平坦

17番札所 井戸寺(標高7m)

昨日同様16:50に到着。

時間が無いので先に納経をして頂く。

参拝中、線香の火に指を当ててしまい軽い火傷。ようやく最後の札所とういこともあり気の緩みかな。

「井戸寺」寺の名前にあるように、弘法大師が掘ったと言われている井戸。のぞき込んで自分の顔が映れば無病息災って、寺の人が教えてくれる。後々ネットで確認すると、僕がのぞいたところではないみたい。。。

そしてこれが「通夜堂」。今回どこかの通夜堂で泊まってみようと思っていたが、中を見ると本当に寝るスペースのみ。ちょっと今回はやめておこう。。。またいつか。そろそろ今夜の宿へ向け自転車を漕ぐとしよう。

17番札所 井戸寺→18番札所 寺まで7.6km (標高差)ほぼ平坦

ラーメン東大

ようやく地元の物を食べることができる。
先月徳島を訪れた先輩から美味しいので是非、ということでやってきた。

醤油豚骨がベースの徳島ラーメン。何より、テーブルに卵が置いてあり何個でも使っていいとのこと。
この卵が高騰している時期にもかかわらず素晴らしい。

舌が肥えてないので詳しくは言えないけれど、とりあえず美味い!

ビジネスホテル コスモス徳島

予約はこちらから!


素泊まり1泊5000円のところ
全国旅行支援により1泊4000円になり、それ加えて地域のクーポン券1000円分を頂く。

今日が土曜日だったからこの割引で、これが平日ならさらに安くなりクーポン券は2000円分もらえる?みたい。
3回目のワクチン接種証明を持っていて本当に良かった。旅行支援素晴らしい。

昨日の如く、即効風呂に入り洗濯物の手洗いをする。風呂上りってどうしても炭酸が飲みたくなってしまう。一服し、明日の宿探し。今日おじちゃんに教えてもらった遍路宿ドットコムを使って条件に合う宿へ電話してみる。どうやら宿と電話番号が一致しておらず、希望とは違う宿に電話がつながってしまったが、宿の名前が似ていることと条件が良かったので結局そのまま明日の予約をお願いする。一応このミスは明日泊まる宿のオーナーにはお伝えをした。

今日はお遍路最初の難所をクリアし、初めてのお接待もしていただき少しずつお遍路っぽくなってきたぞ。

本日の出費

  • 納経代 2600円(11番札所焼山寺のみ500円)
  • 宿泊代 4000円
  • 食費 2431円

    合計 9031円
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